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かぐや姫だって幸せになりたい!!【銀魂 坂田銀時】

第1章 かぐや姫は好きな人に自力で会いに行く!!


「私の目的は、ただ一つ。……あなたの側に在ること。それだけが、私の願いなのです」




迷いのない、凛とした声。
朝日に透ける黄金の瞳が、銀時の瞳の奥をじっと見つめる。
その瞳には、幾千の年月をひとりの男に捧げてきたような、重く、切実な情愛が宿っていた。



「…………っ」




銀時は言葉を失い、喉の奥が鳴った。
これほどまでに美しく、浮世離れした女性から、魂を削り出したような告白をぶつけられる。

普段なら「はいはい、結婚詐欺はお断りですよー」と鼻でもほじって受け流すはずの彼が、今はただ、金縛りにあったように動けずにいた。




(……なんだよ、その目は。そんな顔で俺を見るな。まるでお前を知らないことが、大罪みたいに思えてくるじゃねーか……)



胸の鼓動が、これまで経験したことのない速さで警鐘を鳴らす。


「……あー、いや、あのさ! 側って、アンタ……。うちはね、家賃も払えねェような極貧万事屋なの! 美人な食客なんて養う余裕ねーの! わかる!? ほら、新八とか神楽が来たら大変なことになるから、とりあえず落ち着けって!」


顔に上る熱を隠すように、銀時は大袈裟に身振り手振りを交えて後ずさった。
あまりにも純粋で、あまりにも切ない彼女の眼差しから逃げるように。


窓の外では、歌舞伎町の新しい一日が始まろうとしていたーー。




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