かぐや姫だって幸せになりたい!!【銀魂 坂田銀時】
第4章 彼はかぐや姫を取り戻したい!!
「皆さん、本当にありがとうございました。……それと、将軍様にもどうかお伝えください。私は今、最高に幸せな『人間』になれました、と」
の真っ直ぐな感謝の言葉に、土方は少し照れ臭そうに視線を逸らし、近藤は豪快に笑った。
「……ったく。おい天パ、こんないい子を泣かせたら、次こそ宇宙の果てまで島流しだからな」
「……おい、お前さん。本当にいいのか? こんな、死んだ魚の目をした、家賃も払わねー、糖分過剰の計画性のねー男で。今ならまだ、もっとマシな男を紹介してやれるんだぜ?」
「本当ですよ。旦那みたいな、いざという時にしか役に立たないポンコツより、俺みたいな従順な……」
土方が煙草をくゆらせながら横目で一瞥し、沖田がバズーカの照準を銀時に合わせる。
「てめーら、言いたい放題言ってくれんじゃねーか! 、もういい、帰るぞ! こいつらお礼を言う価値もねー、ただの税金泥棒集団だ!」
銀時がの肩を抱いて引き寄せると、彼女はくすくすと声を上げて笑った。
「ふふっ……。ありがとうございます、皆さん。でも、いいんです。……銀さんは、私の世界でたった一人の、最高にカッコいい『私の侍』なんですから」
の真っ直ぐな、一点の曇りもない告白に、屯所全体が静まり返る。
「……あー、ハイハイ。ごちそうさま。土方さん、なんか胸焼けしてきたんで、こいつら早く追い出しましょう」
「……ああ。……ちっ、あんな天パのどこがいいんだか」
やっかみと罵倒の嵐を背中で受け流しながら、銀時は「ほら見ろ、ろくなことにならねーだろ」と悪態をつく。
けれど、自分を選んでくれた彼女の手を、銀時はこれまでになく強く握り締めていた。
「……ったく。あいつら、俺をなんだと思ってんだ」
「ふふ、愛されているんですよ、銀さん」