かぐや姫だって幸せになりたい!!【銀魂 坂田銀時】
第4章 彼はかぐや姫を取り戻したい!!
将軍の船が月の宮殿を離れ、蒼い星へと向けて静かに滑り出す。
船の中で銀時とは並んで座っていた。
の髪には二本の白磁の簪が、再び揃って差されている。
「……ねぇ、銀さん。地上に帰ったら、まずは何をしましょうか?」
が銀時の肩に頭を預け、穏やかな声で尋ねた。
「まずは、定春の散歩だな。それから、お登勢に溜まりに溜まった家賃の土下座だ。……その後で、暖かい鍋食おうぜ」
「ふふ、楽しみです」
は銀時の掌の上に、自分の手を重ねた。
一千年前には叶わなかった約束、触れられなかった温もり。
月の光はもう彼女を縛る鎖ではない。
ただの美しい夜の灯火として、二人の進む道を静かに照らしていた。
銀色の侍と、人になったかぐや姫。
二人の物語はお伽話の終わりではなく、泥臭くて騒がしい「日常」という名の新しい一ページを、今まさに開き始めていたーー。