かぐや姫だって幸せになりたい!!【銀魂 坂田銀時】
第2章 かぐや姫は月に帰りたくない!!
「……嘘だろ。物語の竹から生まれたお姫様が、本当に入れ歯ジジイの家じゃなく、うちに転がり込んできたってのかよ」
銀時が呆然と呟く。
新八は眼鏡をずり上げ、震える指で男たちを指差した。
「じゃあ……さんが言っていた『帰る場所がない』ってのは、この地球に、って意味だったんですか……!」
「お伽話のヒロインが実在してたなんて、笑えない冗談ネ……! 宇宙の果てだろうがどこだろうが、は月になんて返さないヨ!」
土方や沖田も、目の前の非現実的な光景に驚愕しながらも、即座に刀を抜き放った。
「かぐや姫だろうが天人だろうが知ったことか。……おい野郎共、江戸のど真ん中で誘拐騒ぎたぁ、いい度胸じゃねーか」
真選組の面々も、その浮世離れした正体に気圧されることなく、を守るべく殺気を滾らせた。
「嫌……嫌です! 月に帰りたくない……っ!」
が悲痛な叫びを上げ、後ずさる。
「……おい、てめぇら。誰の許可得てステージ上がってんだ?」
銀時が男たちの間に割り込み、を背に紅い瞳で彼らを射抜いた。
「この姉ちゃんはな、うちの客なんだよ。かぐや姫だか、月のウサギだか何だか知らねーが、お呼びじゃねーんだ。とっとと帰んな」
「……穢れた地の猿が。姫様に、その汚れた手で触れるな」
使者の一人が冷酷に告げ、指先を微かに動かすと
凄まじい衝撃波が銀時たちを襲った。
「っ……銀さん!!」
「さんには指一本触れさせない!!」
新八や神楽、そして真選組の面々までもが、を守るように円陣を組む。
銀時たちは月の力に抗うべく走り出した。