第25章 実家訪問編
うっすら汗をまとう彼はあなたを見つめ、目元に細かい皺を寄せた。
「⋯⋯可愛いな」
そう呟いて、ゆっくり抱きかかえながらシーツに寝かせてくれる。
彼が自身をそっと引き抜くと、一抹の寂しさが襲った。
熱い余韻の中でぼんやりと横たわるあなたにの頬に、ヴィクトルの指先がそっと触れ、ようやく視線を動かす。
「ヴィクトル」
「ん……?」
かすれた彼の声が耳元に近づく。
逞しい体を横たえ、指先であなたの首筋をなぞると、そのまま唇を這わせる。
ぴくりと震えたあなたの肌は、まだ喜びにうずいている。
それを知っているかのように、彼の甘い唇は止まることがない。
手のひらは優しく胸を包み込み、あなたという愛おしい存在を、まだ確かめていたいようだった。
「それ気持ちいい……」
「……そう?」
あなたは自然に彼の胸に背を寄りかからせた。
すると彼は舌先であなたの耳たぶに触れ、ゆっくりと舐めていく。
「んあぁ……」
全身がぞくぞくして、太ももの間がまた締め付けてくる。
彼に捕まってしまえば、もう抗うことも出来ず、完全に溶け合いたいという思いに沈んでいく。
だからしばらく、あなたはまたヴィクトルの腕の中に身を預けていた――。