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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第18章 試み


お風呂から出た後は、二人とも寝間着姿でキッチンにいた。
あんな密な行為をしたのに、和やかな空気でお喋りしていると、勝手に表情がゆるんでくる。

「⋯⋯ふふ、なんだか嬉しいなぁ」
「本当? あんなに恥ずかしがってたのに?」

グラスに口をつけ、からかうように瞳を細めるヴィクトルに、あなたも照れ笑いする。

「恥ずかしいけど、新しいことだったもんね。二人の仲も成長してるよね」
「ははっ。そうだねぇ。俺達の仲もさらに深まったな。じゃあ名無しちゃん、またしたい時は言ってね。俺はいつでもウェルカムだよ」
「ムリムリっ。今日は勇気出したんだからね。ヴィクトルが言って! ⋯⋯あっ、うそ!」

あなたが一人で慌てふためいていると、彼は楽しそうにくつくつと笑いをこらえていた。

どうしてあんなことを言い出したのか。
今になって、だんだんと分かってきた。
きっと彼に自分の愛を見せたかったのかもしれない。

同時に、身も心も彼と繋がっていたいという思いは、あなたの心の中で最も大きな願いであり、幸せなのである。

「さ、眠るよ名無しちゃん。おいで」
「うん!」
「⋯⋯なんだか目が大きいな。眠くないの? もう2時だよ」
「実はまだ元気なんだ。ヴィクトルは疲れちゃった?」
「そんなことないよ。俺は実はものすごく体力があるんだ。知ってるでしょう?」

思い当たる節があり、あなたが黙って赤くなると、彼の大人の笑い声がまた響く。

あなたは目元の優しいヴィクトルに自然に肩を抱き寄せられた。
そうして寄り添い、寝室に仲良く帰っていった。
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