彼女は七海に幸せになってほしい 【呪術廻戦 七海 R18】
第7章 番外編 七海は彼女との時間を邪魔されたくない
は頬を赤く染め、それを見なかったことにして、視線を首筋に輝く一点に集中させた。
そこには、繊細なチェーンの先に小ぶりな宝石が揺れる、上品なネックレスが掛けられていた。
まるで、逃げ出さないように繋ぎ止められた首輪のような、美しくも独占欲の滲む贈り物。
視線をずらすと、サイドテーブルに一枚のメモが置かれていることに気づいた。七海の、几帳面な字が並んでいる。
『目が覚めましたか。
昨夜(および今朝)は、少々理性を失い、貴方を抱き潰してしまったことを謝罪します。
ですが、貴方のすべてを私のもので満たせたことは、非常に喜ばしいことでした。
本日の貴方の仕事は、こちらから連絡して休みにさせてあります。
首のものは、ホワイトデーのお返しです。
私が帰宅するまで、家で安静にして待っていなさい。
勝手に帰ることは、許可しませんよ。』
「……本当、やりすぎですよ、建人さん」
呟きながらも、はメモを胸元に抱きしめた。
(あんなに何度も、ずっと奥に注がれて……)
ナカはまだ、彼に執拗に満たされた感覚が消えず、鈍く熱を持っている。
あんな熱量で、逃げ場のないほど何度も中出しされれば、本当に身籠ってしまうのではないか。
昨夜の彼の、獣のような、あるいは祈るような「孕みなさい」という掠れた声が耳の奥でリフレインする。
もし本当に、彼の言う通りになったら――。
そんな羞恥と期待が入り混じった不安を抱えながら、は重い身体を再びベッドに沈めた。
だが、この時の彼女はまだ知らない。
翌日、任務の待機中に体調を崩し、七海の手で医務室へ運び込まれることを。
そして家入から既に懐妊してる事を告げられ、七海がこれ以上ないほど深い慈しみと独占欲を孕んだ瞳で自分を見つめることになることをーー。