• テキストサイズ

【呪術廻戦】誰も知らない【日常】

第1章 【脹相】新月


〝、どこだ?〟

脹相は無駄だとわかっていても未だに〝繋がり〟で語りかけている。
同時に星の見える場所とはどこなのか探す。
が仕事が終わってから行ける範囲で星の見える場所。

(あそこか!?)

脹相は高専校舎の屋上を見る。
今日は新月。
いつもより暗く、人影すらも見えない。
屋上までは外付けの非常階段もあるがいちいち昇っているような気長さを脹相は持ち合わせていない。
助走をつけ、非常階段の手すりを足場にして一気に屋上まで跳躍する。
着地すると同時に屋上に誰か倒れているのを認識した。

「!」

脹相は瞬時に駆け寄り、抱き起こした。

「へ?」

そこには驚いた顔をしている。
からしてみれば名前を呼ばれた次の瞬間には抱き起こされているという状況である。

「あれ?脹相、帰りが早かったんですね」

今日1日の脹相の気も知らないが微笑む。
脹相は何か言おうと息を吸ったが、一度ゆっくり吐き出した。

「あぁ、任務が早く済んだんだ。はこんなところで何をしているんだ?」

「私は、星を見てました。今日は新月なので星が綺麗に見えるんですよ」

が空を見上げるので脹相もつられて顔を上げる。

「確かに、よく星が見えるな」

脹相はに倣ってしばらく星を眺めていたが、腕で支えるの背中が冷たいことに気づいた。
かなりの時間、コンクリートの床に寝そべっていたのだろう。

「、体が冷えている」

「そうですね。夜はまださすがに冷えますね」

「もう戻らないか?温かいものでも食べよう」

「…もう少し星を見ていたいです」

「そうか」

そう言うと脹相は自らもの後ろに腰を下ろし、脚と脚の間にを座らせ、後ろから覆いこむようにして座った。
の背中に自分の体をピタリと付ける。
が身を固くしたのを感じたが気づかない振りをする。
/ 52ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp