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海に漂う星屑のように

第2章 赤レンガ倉庫


【赤レンガ倉庫】

今、俺の目の前を、陽菜多と名乗った青年が妙に浮かれた感じで歩いている。
俺達が今歩いているのは、臨港パークの端である西口から、南口広場を抜けて、みなとみらいの中心方向・・・あの葉っぱ型で有名なインターコンチネンタルホテルの方へと向かう海沿いの道だった。

まだ昼下がり間もない海辺は、遮蔽物も何もない。2月とは言え、強烈な日差しで日向は暑くてしょうがない・・・とまでは言わないが、ジリジリと太陽の光を感じる程度には暑さを感じる。

『一日付き合って』
なんて言ってたけど、一体どこまでいくつもりだ?こいつは・・・

そんな疑問を持ったが、こっちとしては、陽菜多が何やら大事にしている手紙を海に落とすきっかけを作ってしまったという罪悪感もあるので、黙っているほかなかった。

手紙ねえ・・・

あの様子だと、死に別れた恋人の手紙って感じでもないよな。
最後の手紙と言っていた。
つまりは、振られたか、別れたかしたときの手紙ということになる。

いつもらったのかもわからない。
ずっと昔のことだったのかもしれないし、
今日もらったばかりだったのかもしれない。

でも、そのたった2枚の手紙を、何度も、何度も読み返すほどに、
そして、たとえ死んだとしても、海に飛び込んでも構わないと思うほどに、
彼にとって、その人は大事な人だったということだろう。

手紙か・・・。

瞬間、俺の頭に、嫌な思い出が蘇ってきた。
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