第3章 結ばれる緣
「たかなぁ…?」
「ん…棘……ぁ、べ、べつに…」
片腕で自分の体重を支えて、私の上で小刻みに揺れる棘。"気持ちいい?"と聞かれて、恥ずかしくて素直に答えることが出来なかった。それでも、ずっと私を見ていた棘にはわかるだろう。初めてで棘に気持ち良くされていることが。
棘は今まで、どんなに触れても私の全てを暴こうとはしなかった。だから、こうなれるなんて思ってもいなかった。キスだって、結婚が決まってからしたのが初めて。
私が思っているよりも棘は、誰よりも私を大切にしてくれて、真面目で…私を愛している男だった。結婚してよかった…心からそう思える。私を結婚相手に選んでくれてありがとう。
「あっ、ん……とげ、とげぇ…ふっ、あ…」
律動が一段と激しくなり、ナカが伸縮し始める。棘も限界が近そうだった。水音と肌のぶつかる音が卑猥に響く。もし近くの部屋に誰かいたら、全て聞こえてしまっているだろう。
でもたぶん、誰もいない。私たちの初夜を棘の家族は、容認してくれた。そう思った。呪言を持った棘が初夜に私を抱くことを…子供を作ってもいいと言ってくれているのだろう。
「ッ…しゃ、け……しゃけっ!」
「と、げ…わたし……っ、あッ…ぁあっ!!」
棘の熱が奥に放たれるのを僅かに感じながら棘の腰に足を巻き付け、首にしがみつき、一緒に果てた。目を閉じると幸せの雫が零れ落ちる。生きてきた中で…一番幸せ__。