第19章 愛される幸せ
和也があたしの顔を真剣に見てくる。
「いつか一緒に暮らしません?」
『え…?』
驚いちゃった…。
そんなことまで考えてたの?
あなたトップアイドルじゃないでしょ。
「本当は結婚してほしいですけど…
あなた学生ですもん。
一応…でも考えといてくれません?」
そう不安そうに言う和也
和也さん?
今、幸せな私に断れなんて言いませんよね?
『考えときます…』
「おねがいします。
じゃあ…気を付けて…」
そう言いながら和也は
あたしの頭にキスをした。
知らないでしょ?
あたし知らない間にしたんですよ?
うん。やっぱり幸せなの。
でも神様は幸せだけの人生では
終わらせてくれない…そう。
きっと…。