第19章 愛される幸せ
ねぇ…和也…
ごめんなさい。
あたし…あなたにヒドイこと言ったね。
流すなんて…そんな人じゃない。
あなたは…そんな人じゃないよね。
朝を迎えて隣にいる和也に
深く心のなかで呟いた。
気持ち良さそうに寝てる。
でも彼はあたしと握ってる手を離さない。
きっと彼はずっと離さない。
もう流されたなんて言わないよ?
次はね?愛されてるって言うの。
あたしは愛されてて幸せだって…
「んぅ…ん?あ~えっと~…」
『え?…寝言?』
隣にいるか和也が急に
解読不明の言葉を発する。
初耳なんですけど…!
可愛いいんですけど!
『…好き…ねぇ、愛してる』
そう言ってそっと和也の頭に
キスを落とした。