第18章 お泊まり*nino*side
「本当に流れ…じゃないですよ…」
『え?』
俺がキスをやめてみると
俺の顔をふと覗く莉子 ちゃん。
「流れだったかもしれないけど…
俺にとっては…真剣でしたよ?
ぜーんぶ…一つ一つに愛を込めてました。」
『二宮…さん…』
「ん?二宮…さん?」
『あ…和也…』
なんて可愛らしい、
真っ赤な顔をしてくれるんですか?
だから流れ…みたいになるんですよ?
「真剣なんです。
俺はね?真剣にあなたを愛してるんです。」
『うん…』
「コンビニであなたを見た日も…
あなたの涙を見たときも…
あなたにキスをしたときも…
体に触れたことも…どんなときでも
俺はあなたを真剣に愛してたんです。」
『…ありがとう…
それで…ごめんね…?』
そう言ってる莉子 ちゃんの
目には涙が溜まってる気がした。
でも、やっぱり食べちゃいます。