第13章 愛しい寝顔
『ん…んぅ……』
目が覚めるとあたしは
ベッドの上にいた。
あ、二宮さんが
我慢ができない。とか言って
襲われたんだった。
だーかーら…
チラッと毛布の中を見ると
ちゃっかり…裸です。
「うぅ~…」
隣には愛しい彼がいた。
その寝顔はすごく可愛くて、
少年のようで…。
あたしはいつのまにか
髪を撫でていた。
確か熱出したときも
撫でちゃったんだよな。ふふふ
「きもちわるいですね。
思いだし笑いですか?」
『えっ!!!?
あ…二宮さ…ん…ははは』
「はははって…
ねぇ…言ってくださいよ。」
『何をですか?』
そう言うと二宮さんは
お得意の上目遣いを使って…
「俺の好きな…ところ?」
か…かわいい。
女の子かっ!
『い…嫌です!』
「へぇ~…嫌ですか…
じゃあ…」
そう言うとさっきとは
うって変わって意地悪な顔をしだした。
あたしのお腹を急にくすぐりだす
二宮さん。
『あはは…ははっははっ!
ちょっ…やめてください!
はははっ…分かりましたから!』
そう言うと止めてくれた
二宮さんは再びキラキラな目をした。
好きな…ところ。