第2章 いつものコンビニ*nino*said
「おつかれさまでーす。」
〈おー!二宮くん、おつかれ〉
春からの新ドラマのポスター撮りが終わり
とあるスタジオで監督にあった。
「監督、これからお願いします。
このまえは相葉さんのドラマでしたよね?」
〈そうそう。
もう相葉くんっていい子だよね。
この前お土産で千葉!って描いた
Tシャツ買ってきてくれてね…はは〉
また、あの人は何て珍なお土産を…。
「あの子、良い子なんですよ。
ちょっと外れてますけど…はは」
〈よく分かったよ。3ヶ月見てたから。〉
この庭田監督は長年、この業界で働いていて
本当に映像に対して熱心な人だ。
相葉さん大好きだもんな、監督のこと。
〈すいません、監督。
あの今度の撮影で使うコンビニなんですけど…〉
監督と話している最中、
助監督の八木さんが来た。
〈あぁ、それねぇ…。
んー、どうしようか。ここらへんで人が少ない…〉
その時、俺はピンときた。
だってコンビニで人が少ないと言ったら?
「それ、俺に任せてくれませんか?」
あそこしかないから。