第1章 変わらない毎日
ピッ…ピッ…ピッ…
レジの音が響くコンビニ
ほとんどお客さんはいない深夜
バーコードリーダーを意味なく
バーコードに照らすあたし
相沢 莉子 24歳
就職活動中
まぁ、とにかく暇な深夜のコンビニ
来ると言ったら酔っぱらいのおじさんか
暇をもて余したヤンキーくらい。
『あ…』
あとは…。
今コンビニに入ってきた怪しい男くらい。
毎日この3時くらいに訪れる彼
帽子を深く被ってマスクと
メガネをしている怪しい男
なにやってる人?
ここらへんだと番組のスタッフさんとか?
それとも満喫の店員?
そんなことを考えて
暇をもて余すあたしだった。