第4章 楽しみ*nino*side
休憩の間コーヒーを飲んでいると
ついあの子が外に行くのを見てしまった。
まぁ、すでに俺の足は動いてましたよ。
彼女のもとへ…。
そろそろいきますか。
「店員さん、何してるんですか?」
そう言うと案の定、お目当ての彼女だった。
こんだけ近くで見ると…ドキドキしますね。
彼女はまだ寒い2月の寒さに
頬が微かにピンクになっていて、
きっと寒さのせいかウル目になっている。
「バレちゃいました?
俺が深夜に来てること。」
なんていうと素直に頷く彼女。
きっと監督らへんの話を聞いたんでしょう。
でもそこは秘密です。
意味がわかりませんけどいいじゃない?
二人だけの秘密って…?
「二人だけの秘密ですよ?」
なんていいながら、
俺は彼女の頭を優しく撫でた。
帰るとき気づいたことがある。
「おもいっきり…
手震えてるじゃないですか…はは」