第36章 あいさつ*nino*side
あれから社長に報告したり
メンバーとご飯に行って話したり…
着々と準備は始まっていた。
そして…今日…
『和也…緊張してんの?』
「は?当たり前でしょ?
もう…緊張しすぎて吐きそう」
『あんな年越しのイベントを
何年もやってる人が…
だいじょーぶ。あたしの家族だよ?』
そう聞くと自然と笑みがこぼれた。
確かに莉子 の家族って聞くと…
『あたしだって…
明後日は和也の実家でしょ?
緊張して…死にそう!』
そっか。そうだよね。
気持ちは一緒なんだから…大丈夫
大きく深呼吸をして
俺は扉の向こう側へ進んでいった。