第35章 コンビニの恋人
ピッ…ピッ…
またバーコードリーダーを
バーコードに照らす深夜が続く。
和也はきっと考えてるんだよね。
一生懸命…これからのことを…さ?
にしても…2日であたし…ダメじゃん
こんなに和也に会いたいなんて…さ?
カラーン…
『いらっしゃいませ…』
「……」
はぁ、会いたいなぁ。
なんて、レジのカウンターに
顔を下にする。
『和也ぃ…会いたいなぁ…』
「そんなに?」
『え!!?わっ!!?
か、和也っ!!?!』
顔を上げるとそこには
変装をしている和也がニコッとしてる。
う…嘘でしょ…
なんで…いるの。
「お待たせしました。
お迎えにあがりましたよ?」
あぁ、きっと王子様は
和也なんだよ。あたしにとっての王子様
迎えにきてくれた、あたしの王子様