第33章 ニノの決心*潤*side
「おはよ、潤くん」
そう言って笑顔で楽屋に
入ってくるニノ
最近、また元通りになったニノ
たぶん、仲良くなったんだろうな。
ラブラブなんだろうよ。
でも…ちょっと真剣な顔で
再び俺のところにくる。
「どうした?」
「こういうことは潤くんかなって…」
こういうこと?
俺が予想したのは、“結婚”か“妊娠”
でもニノがそんな計画ゼロなことしない
だろうから…残るは…
「莉子 と真剣に…
一緒になりたいんだ」
やっぱり、そっち?
まぁ、いろいろ乗り越えたしね。
早いけど次のステップはそうなるか?
「うん。…いいんじゃない?」
「うん。
…でもさ、俺こういう仕事じゃない?
結婚とかそんな重大なこと
こう…なんていうか…
短期間で決めちゃっていいのかなって…
結婚は交際とは全く違うでしょ?」
この言葉を聞いてニノがどれだけ
考えているのかがよく分かった。
そして莉子 ちゃんを
どれだけ好きかも、愛してるかも。