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コンビニの恋人

第28章 何で?*nino*side


「……大野さん、教えてくれません?
昨日のあのこと…」


空いてる楽屋に入って
一対一で話す俺とリーダー


「ニノ…
その前にさ?
何で莉子 ちゃん
怒ったんだと思う?」


「たぶん、
えみちゃんのことで
不安にさせたんだと思います。」


大野さん、何考えてるんですか?


「ううん。
きっと不安は覚悟してたよ。
一番わかってるでしょ?
莉子 ちゃんはそういう子。」


そんなの…分かってる。
一番わかってますよ?
理解してくれる子だって…


「莉子 ちゃんね…
ニノが心配だったんだよ?
ニノがごはん食べたかとか…
頑張りすぎてないかとかね?」


あ…俺えみちゃんの体の心配とか…
でも、あれは…聞かれたからで…



「じゃあ最後の切り札ね?
これ…たぶん記者だよ。
莉子 ちゃん聞かれたみたい。
二人のこととか?

でもね、莉子 ちゃんは
ニノに張り込みされてるって
言っといてって…
やっぱり心配ばかり。」


大野さんが渡してきたのは
記者の名刺だった。

不安とかじゃなくて、
心配してくれてたんですか?
あなたって本当に…



「捕まえとかないなら、
俺が飼い主になっちゃうからね?」


そう言って大野さんは
楽屋を出た。
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