第26章 すれ違い
『んぅ……』
カーテンから眩しい
日差しが見えて起きたあたし。
隣には愛しい彼がいた。
帰ってたんだ。
すごい疲れてるんだろう。
着替えずに寝てるし、
ヨダレ出てる。
『ん~…よし…行こっかな…』
とベッドから立とうとすると
誰かに腕を捕まれた。
それは紛れもなく眠そうな和也
『起きてたの?』
「うんん…ん?」
寝ぼけてるの?
可愛いんだけど…
「いってらっしゃい」
『…うん。いってきます』
そう言うとまたバタンと
ベッドに潜って眠った王子様
やっぱり大丈夫だよ。
あたしたちは大丈夫。