第25章 新婚さん*nino*side
ジューッと鉄板にのってる
おいしそうなハンバーグ
え…本格的なんですけど…
この人、料理人なんですか?
『これ先輩に貰ったのー!
やるよ。って……ん?』
おっとと。
今、食べようとしたんですよ?
でも、不思議な気持ちにしちゃう
キーワードがでちゃったの。
“先輩”
「先輩って……女の子ー?」
『…………うん』
え…何よ、今の間
絶対、男じゃん。
まぁ、俺に敵う男なんていないけど。
でも、ちょっとイジけてみます。
「へぇ~…男なんですね?」
『ち…違いますー!
オカマだもん!男なだけどオカマ!』
オカマ…って…あなた。
必死に俺に説得中の莉子
やっぱり可愛い…。
『ねぇ…和也くん…ねぇ』
はぁ…そうやって、
上目使いすんだよな~
まじで……襲うよ?
『もう、わかった!
男です!男!
でも、めちゃくちゃ不細工!
なんか…デブだし汗かきだし!』
とかいろいろもう
めちゃくちゃ言い出す莉子
『ていうか和也の方が
かっこいいし…』
何よ、照れちゃって…
そんなの。俺だって照れるわ!
『そ、それに…
あたし和也のものだ…んっ…』
そんなこと言っちゃうから
やっぱり襲います。
莉子 の細い真っ白な手首を
引っ張って抱き寄せる。