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コンビニの恋人

第21章 涙の行方


『和也…あたし生きてるよ?』


「ウッ…ウッ……」


和也が…泣いてる。
いつもあたしを守ってる和也が
肩を震わせて泣いている。


『生きてるよ。
先に死ぬけど、まだ早いでしょ?』


「ウッ……死んだって思ったんです…
俺が一緒に住もうとか言ったから…
俺が結婚しようとか…貪欲なこと言うから

ウッ…ウゥウ…だから…」



彼は何を考えながら、
どれだけ自分を責めながら
ここへ来たんだろう。


あたしの瞳からも涙が流れていた。



『和也…ウッ…ありがとう…』


「……もう離れないでください。
だから…」


『和也…あたしと暮らそう?
結婚だってしよう?
ね?そうしよ…時間はかかるかもしれない。

だけど…』



「時間をおきましょう…
考えたいことがあるんです。」


そう言って和也はあたしから
離れていった。



どういう…こと…?


距離をおくっていうこと…?


なんで…?



「また電話します。
すいません…」


そう言った和也の顔は青ざめていて
今にでも倒れてしまいそうだった。
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