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【呪術廻戦】誰も知らない

第6章 【脹相】手折る


それは受肉した初日のことだった。
同じく受肉した壊相と血塗は既に〝お遣い〟に出されてしまった。
脹相としてはもう少し弟と受肉し相見えた喜びを分かち合う時間があっても良かったのではないかと僅かな不満があったが、受肉させてもらったことを鑑みると致し方ないと送り出した。

「さて、じゃあ私達はボードゲームでもしてお勉強しようか」

夏油はテーブルの上にボードゲームを準備し始め、真人はやる気満々に手首を回した。
脹相はたいして興味はないのだが、夏油曰く呪術師と戦うときの術式への理解などに役に立つとのことなので文句も言わずにテーブルにつこうとした時だ。

〝どこにいますか?〟

不意にそう聞こえた。
正確には耳で聞こえたのではなく、脳で捉えたと言うような感覚であった。
そして、何より今まで保管されていた忌庫で感じていた気配が、その時よりも強く感じられた。

「…少し出てくる」

脹相は席に着く前にクルリと向きを変えた。
夏油も真人も少し驚いたような顔をしたが、「トイレ?それなら部屋出て右奥だよ〜」と手をひらひらさせる真人と「早かったな」と口角を上げる夏油が快く送り出した。
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