• テキストサイズ

短編【鬼滅/ヒロアカ】

第1章 紅い雪と、銀の閃光【炭治郎夢】


目が覚めると、そこは囲炉裏の暖かい匂いがする部屋だった。

「……気がついた?」

目の前にいたのは、顔中を包帯だらけにしたあたしを、必死に介抱してくれた炭治郎だった。
彼は、あたしの前に手をついて。 深く、深く、頭を下げた。

ありがとう。……俺の家族を、みんなを守ってくれて。本当に、ありがとう」



その声は震えていて。 温かい涙が、あたしの手の甲にこぼれた。
しばらくして。 炭治郎は、真っ直ぐな瞳であたしを見つめてきた。

「貴方の名前を聞いてもいいでしょうか?」
「私は !好きに読んでいいよ」


自己紹介をし、お互いに和やかな空気が流れる。

「……さん。一つだけ、聞かせてほしいんだ」

「……何?」

「どうして、女の子のあなたが……あんな刀を持って、あんな恐ろしい化け物と戦っているの?」


それは、この世界の真実に触れる問い。


あたしは少しだけ目を伏せて、静かに笑った。


「……詳しいことは、今は言えない。でも」

あたしは彼の瞳を見つめ返す。
「もし、あたしのこと……そしてあの怪物の正体を知りたいなら。  ――『鬼殺隊』に、来てみない?」


それは、運命への招待状。

その後、炭治郎は偶然出会った冨岡義勇という男との邂逅を経て、一つの決意を固めた。


家族の前で、彼は静かに、けれど力強く告げる。


「俺、鬼殺隊に入る。みんなが二度とあんな目に遭わないように……強くなりたいんだ」


雪解けは、まだ遠い。 けれど、あたしと彼の物語は、今ここから動き出したんだ。




【完】
/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp