• テキストサイズ

『はつこい』

第14章 『 これがふたりの「初恋」』


試合から数日後。
部活の「お疲れ様会」として集まったファミレスは、いつもより少しだけ賑やかだった。

「はいはい、主役こっちー!」

蓮に呼ばれて、凛人は少しだけため息をつく。

「うるせぇな……」

そう言いながらも席に座ると、
周りの視線がやけにニヤニヤしていることに気づいた。

「で?」

「で?」

「で?」

口々に言われて、凛人は少しだけ視線を逸らす。

その隣では、咲も同じように顔を赤くして俯いていた。

「……あー、もういいだろ」

観念したように頭をかきながら、凛人が小さく言う。

「……付き合いました」

一瞬の沈黙のあと、

「うおおおおお!!」

「やっとかよ!!」

「知ってたけどな!」

一気に拍手と歓声が広がった。

驚いたように目を丸くする咲の横で、
蓮がにやっと笑う。

「まぁ、当然だよな。
 こいつら見てて分かりやすすぎたし」

凛人は軽く舌打ちしながらも、
テーブルの下で、そっと咲の手を握った。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp