第8章 初めての寮生活
「……ううん。……話してくれて、ありがとう、ちゃん」
「出久、くん……?」
「……汚れてる、なんて思わない。気持ち悪いなんて、絶対に思わないよ。……君がどれだけ苦しかったか、どれだけ必死に心を守ろうとしてきたか……。かっちゃんが君を抱いているのも、それが今の君にとって必要な『治療』なんだって、信じてるから」
緑谷の瞳には、怒りではなく、深い慈愛と覚悟が宿っていた。
「……かっちゃんは不器用だけど、君のことを誰よりも考えてる。……そして僕も、君の味方だ。……君がまた、自分の身体を好きになれるまで、僕も一緒に戦うよ」
「……う、……ぅあ、……あぁぁぁ……っ」
ずっと一人で抱えてきた汚辱の記憶。
それを「戦う」と言って受け止めてくれた幼馴染の優しさに、彼女は子供のように声を上げて泣きじゃくった。
そんなの背中に、緑谷は戸惑いながらもそっと腕を回し、包み込むように抱きしめた。
「……大丈夫、大丈夫だよ。君は君のままだよ、ちゃん」
「う、ぅあ……あぁ……っ、ありがとう、……出久くん……っ」
その優しさに触れ、心がふっと弛緩した。
しかし、皮肉にもその「安心」が、彼女の調教された肉体を呼び覚ましてしまう。
爆豪に借りたTシャツの胸元が、熱い動悸と共にじんわりと湿り、甘い香りが部屋に立ち込めた。
「……あ、……っ、ん、……ぁ……」
の身体が、緑谷の腕の中でピクりと震えた。
腰の奥がズキンと疼き、太ももの内側が熱を帯びて擦れ合う。
緑谷の清潔な石鹸と雄の匂いが、逆に彼女の「飢え」を刺激していた。
「……ちゃん? どうしたの、顔が真っ赤だよ……っ」
「……ごめん、なさい……出久くん。……身体が、勝手に……っ。安心したら、また……欲しくなっちゃって……っ」
は恥ずかしさに耐えきれず、緑谷の胸元に顔を押し付けて震えた。
緑谷は重なる彼女の胸の熱と、そこから漏れ出すミルクの香りに、頭が真っ白になるほど動揺した。
だが、その瞳には逃げ場のない「雄」としての熱が灯っていた。
「……ねぇ、ちゃん。……僕は、まだ、かっちゃんみたいに強くないし、君を満足させられるかわからない」