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その極上ミルクは誰のもの? 【ヒロアカ R18】

第8章 初めての寮生活


爆豪による「治療」のような激しい抱擁。
何度も何度も自分の色で塗り潰されることで、ようやくの下腹部の疼きと胸の張りは治まっていた。

外の廊下からは、入寮初日のイベントとして盛り上がるA組の騒がしい声が聞こえてくる。


コンコン、と控えめながらも元気なノックの音が響いた。

「おーい、爆豪! ちゃん!そっちの片付けは終わったー?」
上鳴の声だ。
部屋の中にいた爆豪はを一瞥し、不機嫌そうに扉を開けた。
扉の隙間からは、上鳴や瀬呂、そして女子たちの楽しげな姿が見える。

「……あァ? 何の用だアホ面」
「いやさ、今みんなで『部屋王選手権』ってのをやってんだよ! ちゃんの部屋も見せてもらおうと思って……」
「……っ!!」

上鳴の言葉に、部屋の奥でがびくりと肩を跳ねさせた。
他人に部屋を見られる――それは、彼女にとって自分の「汚れ」や「秘密」を暴かれるような恐怖を伴う。

「断る。……こいつはもう寝るんだよ。失せろ」
「えー、爆豪! まだ時間早いじゃん! もしかして二人で隠し事か〜?」
瀬呂がニヤニヤしながら首を突っ込んでくる。

「爆豪がそんなに過保護なの珍しい!さては付き合ってんでしょ? ヒューヒュー!」
「美少女を独り占めなんてズルイぞ爆豪ー!」

何も知らないクラスメイトたちの囃し立てる声が響く。
爆豪の掌がバチバチと火花を散らした。

「……黙れっつってんだろ。……殺すぞ!!」

「まあまあ、爆豪くん。あまり怒らないで。彼女も疲れているんだろうし……」

飯田が仲裁に入ろうとするが、その表情は少し硬い。
現場にいた飯田、切島、八百万、轟、そして緑谷の5人は、爆豪の拒絶が単なる独占欲ではなく、彼女を守るための必死な「防波堤」であることを察していた。

「……上鳴、瀬呂。今はやめとけ。事情があんだよ」

切島が少しトーンを落として二人をたしなめる。
緑谷も、心配そうにドアの隙間から見える彼女の影を見つめていた。
爆豪は「二度と来るな」と言わんばかりの勢いで扉を閉め、鍵を回した。


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