第13章 少しずつ変わる者たち
「……ちゃん? どうしたの、顔色悪いよ?」
突然、正面に座る女子から顔を覗き込まれ、はハッと我に返った。
「えっ……? あ、ううん! なんでもないよ!」
「そう? なんか急に静かになっちゃったからさ。やっぱり、こういう話、ちょっと刺激が強すぎた?」
「あはは……ちょっとね。みんな大人だなぁって、びっくりしちゃって」
引きつった笑顔で、なんとかそう答えるのが精一杯だった。
胸の奥から湧き上がる、圧倒的な孤独感と惨めさ。
自分の身体に染み付いた濃厚な男たちの痕跡が、今この瞬間も皮膚の裏側で疼いているような気がして、はただただ、自分が悲しくてたまらなかった。
「……っ、は、ぁ……っ」
放課後のチャイムが鳴り響いた瞬間、は逃げるように教室を飛び出した。
クラスメイトたちの「またね!」という声を背中で聞きながら、挨拶もそこそこに全速力で寮の自室へと駆け込み鍵を固く閉めるとバタン、とドアに背中を預けたままその場にへたり込んだ。
「う、ぅ……っ、はぁ、……はぁ……っ」
頭の中を、昼間の女子たちの無邪気な声がぐるぐると駆け巡る。
『大好きな彼と繋がれて幸せだった』
『3人目って過激すぎ〜!』
(私は……何十人、何百人の男の人に……っ。毎日、毎日……)
惨めさで胸が張り裂けそうなのに、残酷なことに身体はそれとは裏腹に、じわじわと熱を帯び始めていた。
治崎たちに徹底的に狂わされた肉体は、時間が経てば自動的に男の精液を求めて疼き出す。
股がじっとりと熱い愛液で濡れていくのが分かった。