第13章 少しずつ変わる者たち
「私は中3の時に初体験しちゃったよ?」
もう一人の女子が、あっけらかんとした様子で暴露した。
「ええっ!? 中3!? 早っ!」
「でしょ? でも今の彼氏で3人目なんだけどさ、つい先週もヤっちゃった。男の人って、一回火がつくと本当にしつこくて大変なんだから!」
その言葉に、周りの女子たちが一斉にツッコミを入れる。
「ちょっと待って、もう経験人数3人目!?取っ替えひっかえじゃん!」
「……過激すぎ〜! 意外と肉食系だったの!?」
「違うって〜! 向こうから告白されて付き合ったら、自然とそういう流れになるじゃん!」
「いいなー、私もそんな大人の恋愛してみたい!」と、無邪気に盛り上がる女子高生たち。
しかし、その弾けた会話を聞けば聞くほど、は底のない暗闇に突き落とされるような心地がしていた。
膝の上でぎゅっと握りしめた拳が、微かに震える。
(3人……。3人で、取っ替えひっかえで、過激すぎ、なんだ……)
もし、自分がこれまで肌を重ねてきた男たちの数をみんなが知ったら、一体どんな目を向けるだろう。
3人どころではない。
ヴィランに攫われた1ヶ月や、ヴィラン連合での数日。
そして死穢八斎會の地下室で部下に視姦され、治崎に犯される日々。
それだけで体験人数はもはや数十人にのぼり、数えることすらできない。
それだけじゃない。
助け出されてからも身体の疼きに負けて、爆豪や緑谷、轟、さらには心操、相澤先生やマイク先生まで……。
ほぼ毎日、複数の異性とセックス三昧の生活を送っている。
(みんなは、大好きな人と、大切に、段階を踏んで……。なのに私は……)
だって本当は「普通」でいたかった。
個性のせいで全て狂わされ、男の精液がなければ生きていけないような身体にされなければ、今頃この輪の中で、一緒に恋に恋する女の子でいられたはずなのにーー。