第2章 陽だまりの熱情 ― 炭治郎と繋ぐ命の火【番外編】
ある穏やかな夜、竈門家の離れ。
その日は、炭治郎くんの家族も
「今日は二人でゆっくりして」
と気を利かせてくれ、私たちは久しぶりに水入らずの時間を過ごしていた。
炭治郎くんは、囲炉裏の火を見つめながら、ふと私の手を引いて自分の隣に座らせた。
「……さん。君からはいつも、春の陽だまりみたいな、すごく優しい匂いがするけれど……」
彼は私の首筋に鼻を寄せ、深く息を吸い込む。
その匂いを確かめるような仕草に、私の心臓が跳ねます。
「今は、それだけじゃない。……すごく熱くて、俺を呼んでいるような、切ない匂いがするんだ」
炭治郎くんの瞳は、いつも通りの優しさの中に、狩人のような鋭さと、抑えきれない情熱が混ざり合っていた。
彼は私の頬を両手で包み、真っ直ぐに私を見つめた。
「俺は、君が俺の家族を救ってくれたあの日から、ずっと考えていたんだ。いつか、君と本当の家族になりたいって。
……君に似た優しい子を、俺の腕で抱きたいって」
炭治郎くんの声が、少しだけ低く、熱を帯びる。
「俺は……欲張りかもしれない。君の全部が欲しいし、俺たちの血を分けた子が欲しい。
……いいかな。今夜は、君を離したくないんだ」
彼はゆっくりと私を押し倒し、布団の上に横たわらせた。
彼の手は少し震えていたけど、着物の紐を解く指先は迷いがなかった。
重なり合った時、炭治郎くんの体は驚くほど熱く、鍛え上げられた筋肉が私を包み込む。
「あぁ……さん、温かい。……幸せだ。君の中に、俺を全部受け入れてほしい。俺たちの命を、ここで一つにしよう」
彼は何度も私の名前を呼び、こぼれる涙を唇で拭いながら、一刻一刻を刻みつけるように深く、優しく私を愛してくれた。
それは、単なる快楽ではなく、命への感謝と、未来への祈りが込められた「儀式」のようだった。
「愛してる。
……俺が、君と、これから生まれてくる子を、命に代えても守り抜くから。……俺の奥さんになってくれて、ありがとう」
絶頂の瞬間、彼は私の耳元でそう強く誓い、私の体の中に、新しい希望の種を真っ直ぐに注ぎ込んでくれた。
*