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裏夢短編【鬼滅の刃】

第1章 霞の奥の熱情 ― 無一郎と繋ぐ命【番外編】


月日は流れ、


無一郎くんにそっくりな、透き通った瞳と柔らかい髪を持つ男の子が誕生しました。

あんなにクールだった無一郎パパは、今や屋敷で一番の「親バカ」に変貌しています。



「いいかい、よく見て。これが霞の呼吸の基本の足運びだよ。……あ、まだ歩けないんだった。じゃあ、まずはこの紙を宙に浮かせる練習から始めようか」

生後数ヶ月の我が子に、真剣な顔で「霞の呼吸」の極意(初歩の初歩)を説く無一郎くん。


「ほら、見て。この子が僕の指を握った。これ、剣の才能がある証拠だよ。間違いなく次期霞柱だね。……天才すぎる。どうしよう、将来が楽しみすぎて怖い」

デレデレになりながら、我が子の頬をつついては
「可愛い……宇宙で一番可愛いよ」
と独り言を漏らす彼に、私は毎日苦笑いしつつも、深い愛しさを感じているのであった。




無一郎くんに先を越された(?)形となった他の夫たちは、赤ん坊を囲みながらも、その内面ではメラメラと闘志を燃やしていた。

「チッ、霞のガキのくせに生意気なほど可愛いじゃねェか……。……おい 、次は俺の番だ。
風のように強ェガキを産ませてやるからな。覚悟しとけよォ」

実弥さんが赤ん坊に指を吸われ、顔を真っ赤にしながら宣言します。



「……俺も、負けるつもりはない。水の如く穏やかな子が欲しい。今夜、時間を作ってくれないか」
義勇さんは無表情ながらも、瞳の奥に強い情熱(と少しの焦り)を宿して私の手を握ります。



「わっはっは! 無一郎、良い父になったな! だが俺も、炎のように熱い血筋を絶やすわけにはいかん!
、今夜は宴のあとに特別な時間を過ごそう!」
煉獄さんはいつも以上に大きな声で笑い、私を抱き上げて誇らしげに宣言した。

一人の命が生まれたことで、屋敷の「愛の競争」はさらに激化。

無一郎くんが我が子を抱いて「僕が一番だよ」と勝ち誇ったように微笑む横で、夫たちは次なる「幸せ」を目指して、今日も賑やかに(そして情熱的に)私を奪い合うのでした。



【完】
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