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夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第4章 童貞を殺すニットの誘惑♡ 【ヒロアカ 轟焦凍】


「モデルとの食事より、お前の作った飯の方が、俺には何倍も価値がある。……不安にさせてるのは俺の力不足だが、他に行くなんて選択肢、俺の頭には微塵もねぇよ」

「……焦凍」

「これでも足りねぇなら、明日事務所に言って、全部公表してきてもいいんだぞ。俺は構わねぇ」

「それはダメ! 焦凍のキャリアに響くでしょ!」

慌てて叫ぶと、彼轟はようやく少しだけ口角を上げた。

「なら、大人しく俺の隣にいろ」

そう言って、彼はの唇に、夕飯の出汁の匂いがする、優しくて少し強引なキスを落とした。
テレビの中の眩しい彼よりも、目の前で少し意地悪く笑う彼の方が、ずっと体温が高い。


「……おかわり、食べる?」

「ああ。たっぷり頼む」





賑やかなカフェの一角。
パンケーキの甘い香りと、それ以上に甘い——あるいは刺激的な——恋バナが飛び交っていた。


「ちょっと!結局、その『多忙な彼氏』が誰なのか、今日も教えてくれないわけ?」

親友の一人が身を乗り出して詰め寄ってくる。は苦笑いしながら、アイスティーのストローを弄んだ。

「本当にごめん。……ちょっと、立場がある人だから」

「またそれ! 芸能人か何か? でもさ、さっき『モテすぎて不安』って漏らしてたよね。あ、わかった。浮気とか?」

「……浮気は、絶対しない人なんだけど。ただ、周りが放っておかないっていうか。知らないところで勝手に熱愛報道が出たり、雑誌で特集組まれたりして……」

それを聞いた友人たちが、顔を見合わせた。

「なるほどね……。だったらさ、。不安がってる場合じゃないよ。その彼を、もっとアンタに骨抜きにさせちゃえばいいの!」

「骨抜き……?」

「そう! 名付けて『彼をメロメロにさせちゃえ作戦』!」

一人の友人がスマホのカレンダーを指差した。

「見て、今度の2月10日。何の日か知ってる? 語呂合わせで『ニットの日』なんだって。しかも、最近流行ってるでしょ? ちょっと露出高めの、あざといセーター、通称『童貞を殺すセーター』!!」


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