第12章 ※イタリアの空は、君を諦めない【REBORN ディーノ】
部屋を満たしているのは抗いようのない雌の匂い。
拾い上げた瞬間のあの濡れた感触に、ディーノもまた、驚きと困惑で硬直し言葉を失っている。
「……あ、すまない……。俺は、その……っ」
いち早く我に返ったディーノが、珍しく動揺を見せて視線を逸らした。
だが、その頬もわずかに赤く染まり、その瞳に一人の男としての抗いがたい熱が宿り始めていた。
沈黙の中での足の隙間からまた一筋、熱い蜜が伝い落ちる感覚があった。
「……見ないで、ください……お願い……っ」
顔を伏せ、消え入りそうな声で懇願する。
彼の前でノーパンであるという事が、彼女を極限まで追い詰めていた。
「す、すまない! 急に訪ねてきて、その……悪かった! ゆっくり休んでくれ!」
顔を真っ赤にしたディーノはが、慌てて部屋を飛び出そうとした。
だが、近くに部下がいない今、彼の「へなちょこ体質」が最悪のタイミングで発動する。
「うおっ!? ……あだっ!」
何もないところで自分の足をもつれさせ、ディーノは派手に前のめりになった。
倒れ込んだ先は、ベッドに座り込んでいたの上。
「えっ……?きゃあっ……!?」
ボフッ、という柔らかな感触と共に、ディーノの顔面は薄いネグリジェ越しに彼女の豊かな胸元へ深く沈み込んだ。
就寝前でブラもつけていない無防備な双丘は、ディーノの顔を優しく包み込む。
(な、なんだこれ……めちゃくちゃ柔らかい……。それに、すごく甘い匂いがする……)
「……っ……は、ぁ……」
鼻腔をくすぐる、石鹸と彼女自身の入り混じった甘い匂い。
ディーノはあまりの心地よさと極上の柔らかさに、「ここは天国か?」と理性が一瞬で消し飛んだ。
無意識のうちにさらに深く顔を埋めて、その香りを肺いっぱいに吸い込んでしまう。
「ひ……あ、っ……んんぅ……っ!!」
先程までの自慰による刺激で極限まで敏感になっていたは、ディーノの荒い吐息が胸に触れる感覚に、耐えきれず短い喘ぎ声を漏らした。