第11章 純白の境界線 【ヒロアカ 爆豪vs轟vs相澤】
そんな喧騒の輪から少し離れた場所で、爆豪と轟が静かにグラスを置いて二人の元へ歩み寄った。
「……おめでとうございます、相澤さん」
轟が、相澤を「先生」ではなく一人の男として呼び、短く祝辞を述べる。
相澤はすべてを見透かしているかのような深い眼差しを彼に向け、静かに頷いた。
「……ああ。ありがとな、轟」
「……チッ。クソが、……一生幸せにしろよ、おっさん」
爆豪は相澤を睨みつけるように言い捨てると、最後に一度だけ、の幸せそうな顔を視界に焼き付けて背を向けた。
「うん! 二人も、今日は来てくれて本当にありがとう!」
の屈託のない笑顔が、会場を明るく照らす。
かつての教師と教え子。
そして、かつて彼女を奪い合おうとした少年たち。
すべての想いがこの賑やかな宴の中に溶け込み、二人の指先で輝くお揃いの指輪だけが、揺るぎない「永遠」を証明していた。
「……消太くん、幸せだね」
「……ああ。だが、早く二人きりになりたいのも本音だ」
相澤が耳元で囁いた独占欲の強い本音に、は顔を赤くしながら、さらに深く彼の胸に寄り添ったーー。