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夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第10章 ※地獄の底で 君の名前を呼んだ【ヒロアカ 轟焦凍】



マンションの廊下を抜け、玄関のドアを開けた瞬間。
背後で鍵が閉まる音と同時に、轟はの体をドアへと押しつけた。


「あ……っ!」


逃げ場を塞ぐように両手が壁を突き、視界が彼の体躯で埋まる。
驚きに目を見開く彼女の唇を、轟は貪るように塞いだ。


「んむ……っ! ……ん、んんっ」


昨夜よりも深く、容赦のない口付け。
舌先で彼女の歯列をなぞり、奥まで侵入して熱をかき混ぜる。
鼻腔を抜ける彼女の甘い吐息と、背中のドアがガタガタと鳴る振動が、轟の理性をさらに薄れさせた。



「……は、ぁ……っ」


ようやく唇を離したとき、二人の間には銀色の糸が引き直された。
は膝に力が力が入らないのか、轟の腕にしがみつくようにして、肩を激しく上下させている。


「……すまない。がっつきすぎた」


謝りながらも、その瞳には謝罪の色など微塵もなかった。
あるのは、獲物を目の前にした剥き出しの独占欲だけだ。


「……焦凍、くん……目が、怖いよ……」

「……お前のせいだ。昨日の今日で、ずっとお前のことばかり考えてた」


轟は彼女を横抱きに抱え上げると、そのままワンルームの奥へと運んでいく。
静まり返った部屋に捨てられたカバン。


「……準備、できたんだろ?」


ベッドの端に彼女を下ろし、自分もその上に覆いかぶさる。
昨夜、夢の中でみた光景。
今度は夢じゃない。
指先に触れる彼女の肌の熱も、高鳴る鼓動も、すべてが本物の「現実」として、轟の指先を震わせていた。


「……抱いても、いいか」


覆いかぶさったまま、轟は彼女の瞳の奥を覗き込むようにして問いかけた。
その声は酷く低く、熱に浮かされたように震えている。
は羞恥に顔を真っ赤に染めながらも、逃げることなく彼を見つめ返し、意を決したように小さく、頷いた。
肯定の言葉に、轟は喉を鳴らした。


「優しくする。怖がらせねぇから……」


そう囁きながら彼は彼女の唇を再び奪い、同時に震える指先でシャツのボタンを一つずつ外していった。
パチン、と小さな音が響くたびに、彼女の白い肌が露わになっていく。
すべてのボタンが弾け、左右に開かれたシャツの奥。


そこに現れたのは、清楚な彼女のイメージを裏切るような、レースのあしらわれた可愛らしい下着だった。





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