第9章 魅惑的な太腿をもつ君と♡ 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】
「っ、あ……っ! 出すぞ、……っ!」
「あぁああああ!!♡♡ いっしょ、に……っ! いっしょに、いかせて……っ!!♡♡」
ーードクンッ、ドクッ、 ビュルルッ!!ーー
「あ、はぁ……っ!!」
「っ……はぁ、♡ぁ……っ♡♡」
二人の体が大きく跳ね、重なり合ったまま激しく震える。
ゴムの中に溢れ出す熱量と、の絶頂による震えが共鳴し、長い余韻となって保健室の空気を震わせた。
しばらくの間、二人は荒い呼吸を重ねたまま、互いの体温を確かめ合うように強く抱きしめ合っていた。
「……はぁ、はぁ……。……、今のは夢じゃねよな……明日から、覚悟しとけよ?」
黒尾はそう言って、汗ばんだ彼女の額に優しく、けれど独占欲に満ちたキスを落とした。
保健室を出て体育館へ戻る廊下。
黒尾の足取りは、先ほどまでの重苦しさが嘘のように軽い。
隣には、足首に丁寧にテーピングを施され、少し顔を赤らめながら歩くの姿。
「……じゃ、俺戻るから。無理して練習すんなよ? 帰りは校門で待ち合わせな」
「うん……ありがとう、黒尾くん。また後でね」
を見送り、黒尾が男子コートに足を踏み入れると、そこにはボールを片手にこちらを凝視している研磨がいた。
「……随分スッキリした顔だね、クロ」
「おう。おかげさまで、絶好調だわ」
黒尾は屈託のない笑みを浮かべながら、手首を回してネットの前に立つ。
その表情には、朝から彼を苛んでいた暗い熱は微塵も残っていない。
「……。一応言っておくけど、あと一個しかないからね。次は自分で用意して」
「わーってるって。……つーか、お前よくあんなタイミング良く持ってたな。まさか狙ってた?」
黒尾がニヤニヤしながら研磨の肩を組もうとすると、研磨はひらりと身をかわした。
「……狙うわけないでしょ。あんな面倒なこと。……ただ、クロがさんのことになると余裕なくなるの、ずっと見てれば分かるよ。去年から進歩してない」
「去年っ!? おま、そんな前から……」
「……クロがさんこと見てる時の顔、すごく分かりやすいから」
研磨は小さくため息をつき、視線を少しだけ柔らかくした。