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夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第9章 魅惑的な太腿をもつ君と♡ 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】


「――おい、黒尾! 今の反応、遅すぎんだろ!」


猫又監督の鋭い声が体育館に響く。
黒尾はハッとして、床に落ちたボールを視線で追った。いつもなら難なく拾えるはずのレシーブが、今の彼には一歩目が踏み出せない。


「……すんません!もう一本お願いします!」


顔を拭うフリをして、黒尾の視線は無意識に隣のコート――女子バレー部の練習へと向く。
そこには、さっきの休み時間に傷つけたままのがいた。
真剣な表情でボールを追いかけているが、どこか動きに精彩を欠いているように見える。


「……クロ、集中してないでしょ」


ボソッと、横から冷ややかな声がした。
研磨が、膝をついてボールを拾い上げながら、ジト目で黒尾を見上げている。


「してねーわけねーだろ。っつーか、研磨こそサボんなよ」

「俺はいつも通りだよ。……変なのはクロの方。さっきから視線が隣に行きすぎ」

「……っ、そんなんじゃねーよ」


黒尾は強引に前を向いたが、隣から聞こえる「ナイスレシーブ!」というの明るい声が耳に届くたび、今朝の夢――あの場所で激しく喘いでいた彼女の声と重なって、背筋が妙に熱くなる。


「黒尾、顔赤いぞ? お前、熱でもあんのか」


夜久が心配そうに寄ってきて、黒尾の額に手を当てようとした。


「いや、大丈夫だって夜久。ちょっと今日、体育館暑くね?」

「はぁ? 設定温度変わってねーよ。お前、さっきからミスも多いし、なんか……浮ついてるっつーか、挙動不審なんだよな」


チームメイトたちの視線が集まる。
猫又監督も顎をさすりながら、食えない笑みを浮かべてこちらを見ていた。


「黒尾。体調管理も実力のうちだぞ。集中できんのなら、少し外の空気でも吸ってこい」 

「……いえ、大丈夫です。やらせてください」


そう言い張るものの、研磨だけは逃さなかった。
黒尾が再び隣のコートをチラ見し、が他の男子部員と話しているのを見て、わずかに眉間に皺を寄せたのを。





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