第9章 魅惑的な太腿をもつ君と♡ 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】
窓から差し込む陽光が、埃をキラキラと躍らせている。
音駒高校3年5組、午前の授業。
黒尾は頬杖をつきながら横目で「隣」を盗み見ていた。
隣の席のクラスメイトの。
彼女は女子バレー部の主将であり、エーススパイカーだ。
艶のある綺麗な長い黒髪を高い位置でポニーテールに結び、授業に集中する横顔は凛としている。
だが、黒尾の視線はどうしても、机の下から覗く彼女の太腿に吸い寄せられてしまう。
バレーボールで鍛え上げられた、無駄な脂肪のない、それでいて女性らしいしなやかな肉付き。
その脚は、コート上で高く跳躍するための爆発的な筋力を秘めている。
(……あー、クソ。集中できねぇ…前から綺麗な髪と、魅惑的な太ももだとは思ってたケド…)
黒尾は小さく吐息をつき、わざとらしく視線を教科書に戻した。
理由は明白だった。
昨夜、彼は彼女が出てくる「エッチな夢」を見てしまったのだ。
スラックスの中の股間が、張り裂けそうなほどに熱く、硬く昂っていた。
ようやく鳴った休み時間のチャイム。
黒尾が逃げるように席を立とうとした時、横の彼女が顔を覗き込んできた。
「黒尾くん? 大丈夫? 顔、真っ赤だよ。……熱、あるんじゃない?」
心配そうに覗き込んでくるの瞳。
その潤んだ瞳が、夢の中で快楽に耐えていたあの瞳と重なって見えてしまう。
「っ……おい、あんま近くに寄んな……っ」
「えっ!? ひどっ、心配してるのに。……あ、でも、本当にすごい熱い。ほら」
が、ひんやりとした小さな手を黒尾の頬に添えた。
その瞬間、黒尾の中で理性がブチリと音を立てて千切れる。
「あー……クソ、。お前、自覚ねーのまじでタチ悪いわ」
「えっ、何? 自覚って……。黒尾くん、目が怖い……っ」
黒尾はの手を乱暴に振り払うと、彼女の手首を掴み、至近距離で低く、掠れた声を突きつけた。
「……悪いけど。今のお前のせいだからな。……トイレ、行ってくるわ」
「え?…待って、私のせいって何?…黒尾くん!」
背後からかかる心配そうな声。
それがさらに、黒尾の欲望を煽る。
(…お前のせいでアソコがパンパンなんだよ!)