第8章 可愛い猫の誘惑♡ 【僕のヒーローアカデミア 相澤消太】
「ちょっと! 結局どうだったのよ『猫の日』作戦!」
週明けの放課後。
教室の隅で、は肉食獣に囲まれた獲物のように友人たちに拉致され、詰め寄られていた。
「えっ、あ……その、えっと……」
「とぼけても無駄! あんたのその、妙に艶っぽい雰囲気……絶対なんかあったでしょ!」
「白状しなさい! 私の個性を貸したんだから、報告義務があるんだからね!」
友人たちのあまりの熱量に、は顔を火が出るほど真っ赤にし視線を泳がせたが、逃げ道は完全に塞がれている。
「……そ、その……。個性のせいで、ちょっと……私、発情しちゃったみたいで……自分から、襲うみたいな感じに、なっちゃって……」
「「「キターーー!!」」」
黄色い歓声が上がった。
「で、で!? その鉄壁の彼氏さんはどうなったのよ!」
「……最初は、すごく耐えてくれてたんだけど。……でも、最後には『お前が悪い』って……。そこからは、もう、……激しく、だき潰された、っていうか……」
消え入るような声で告白すると、友人たちは「ヒィーッ!」と身悶えして興奮を爆発させた。
「あの堅物そうな彼氏さんが!?」
「猫耳の破壊力すごすぎ! やっぱり男の人って、本能には勝てないんだねぇ……」
「それで、どうだったの? やっぱり凄かったの?」
「も、もう! それ以上は言わないから!」
は耳まで真っ赤にして顔を覆った。
脳裏には、獣のような瞳で自分を突き上げた相澤の姿が過り、腰の奥がまた疼くような錯覚に陥る。
「……それにしてもさ」
一人の友人が、ふと顎に手を当てて考え込むような表情を見せた。
「結局、相手が誰かは教えてくれないわけ?」
「……それは、絶対にダメ。約束だもん」
「ふーん。まあいいけどさ……。でも、ちょっと気になることがあって……今日さ、相澤先生、なんか様子違わなかった?」
「わかるっ!いつもは眠たげなのに、今日はなんだか……肌ツヤが良いっていうか、妙に余裕がある感じ!」
「そうそう! クマは相変わらずだけど、なんか『男として満たされました』みたいな、凄くスッキリした顔してたよね」
「……なんか、色気がすごかった!」
「………っ!」
は思わず息を呑んだ。