第7章 ※宿儺は伏黒の女を食い散らかしたい 【呪術廻戦 伏黒恵】
銀座の喧騒を見下ろす、会員制の高級割烹。
五条の計らいで用意されたのは、呪術師の殺伐とした日常とは無縁の、目にも鮮やかな料理の数々だった。
「ほらほら、今日は僕の奢りなんだから! 好きなだけ食べちゃってよ」
五条の軽薄なトーンに、釘崎が「当然よ! 遠慮なんて一ミリもしないわ!」と高級食材を口に運ぶ。
虎杖も伏黒も、の顔色を伺いながらではあったが、久々に弾んだ声を上げて笑っていた。
「、これ旨いぞ。食ってみろよ」
「あ、本当だ……悠二くん、美味しいね」
「これ、お前の分も取り分けておいた。……無理に食わなくていいけどな」
「ありがとう、恵くん。……ふふ、二人とも過保護すぎ」
その場に流れる空気は、確かに以前の「日常」に限りなく近かった。
けれど、ふとした瞬間に虎杖の手が震え、伏黒の視線がの首元を走る。
五条はそれを六眼で見通しながらも、何も言わずにいた。