第7章 ※宿儺は伏黒の女を食い散らかしたい 【呪術廻戦 伏黒恵】
「悠二くん、顔を上げて。……恵くんも、そんな顔しないで」
「でも、……俺、あんなこと、して……っ」
「……あれは、宿儺がやったこと。悠二くんじゃない。……恵くんも、私のために怒ってくれたでしょ? それだけで、十分だよ」
「……」
伏黒が、信じられないものを見るような目でを見つめる。
彼女の瞳には、二人を恨む色は微塵もなかった。
ただ、いつものように二人を大切に想う、穏やかな光だけが宿っている。
「私は二人を許すよ。……だから、もう自分を責めないで。また、四人で一緒にアイス食べに行こう?」
その言葉に、虎杖はついに堪えきれずに子供のように泣きじゃくり、伏黒は静かに涙をこぼしながら彼女の手を握りしめた。
「……絶対だ。次は、絶対に……何があっても、お前を離さない」
伏黒の誓いに、虎杖も涙を拭って強く頷く。
釘崎は「当然よ」と鼻を鳴らしながら、の肩を抱き寄せた。
「次はあたしもいるんだから。変なことしようとしたら、男共まとめて共鳴りでぶっ飛ばしてやるわ」
三人の絆は、宿儺によって無残に引き裂かれた。
けれど、の許しによって、それは以前よりも深く、どこか逃れられない執着を孕んだ、歪で強固なものへと作り替えられていった。