第7章 ※宿儺は伏黒の女を食い散らかしたい 【呪術廻戦 伏黒恵】
に清潔な着替えをさせ、眠り薬を混ぜた温かい飲み物を飲ませて、綺麗に片付けられた自室のベッドに寝かせると、釘崎は廊下へ出た。
そこには、連絡を受け壁に背を預けて立ち尽くす五条悟の姿があった。
「……五条先生」
「……寝たかい?」
いつもの軽薄なトーンではない、冷徹なまでに静かな声。
五条の目元を覆う目隠しの奥が、かつてないほどの怒りで燃えているのを釘崎は感じ取った。
「薬で、ようやく。……身体中、あいつの痕跡だらけです。虎杖……いえ、宿儺が、伏黒の目の前で何度も、無理やり……」
釘崎が拳を握りしめて報告を続けると、五条は短く溜息をつき、天井を仰いだ。
「そうか。……僕が少し目を離した隙に、最悪の遊びをしてくれたね、宿儺」
「先生。虎杖と伏黒、あいつらもボロボロよ。どうすんのよ、これから。元通りなんて、もう無理じゃない……っ」
「……元通りにはならないさ。でも、終わらせもしない。宿儺の狙いは、悠二の絶望と、恵の離反……そしてをその『楔』にすることだろうね」
五条は静かに歩き出し、の部屋のドアに手を置いた。
「には、僕が最強の封印と治癒を施しておく。あとの二人は……野薔薇、君が支えてあげて。今の僕が行っても、彼らを追い詰めるだけだから」
「……わかってるわよ。言われなくても、あのアホどもは私が叩き直すわ」
釘崎は涙を拭い、強く前を見据えた。
部屋の奥では、眠りに落ちたが、微かに「……恵くん、悠二くん……」とうなされながら、二人の名前を呼んでいた。
その声が届く日は、まだ遠い。
だが、地獄のような夜の向こう側に、夜明けの兆しだけが微かに差し始めていた。