第7章 ※宿儺は伏黒の女を食い散らかしたい 【呪術廻戦 伏黒恵】
「ちょっと、あんたたち!公共の場よ。任務終わりのテンションで無意識にイチャつくのやめてくれない?独り身の私と虎杖の身にもなりなさいよ」
「い、イチャついてなんて……!」
「……してないだろ」
顔を真っ赤にすると、露骨に嫌そうな顔をしながらも耳を赤くしている伏黒。
「ハハッ、いいじゃん別に!仲が良いのは平和な証拠だって!ほら、アイス食いに行こうぜ!」
一番前を走る虎杖の背中を、三人が追いかけてくる。
この関係を壊したくない。
伏黒も、釘崎も、そしても、自分にとってかけがえのない宝物だから。
(……この気持ちは、ずっと鍵をかけて、俺だけが知ってればいいんだ)
「悠二くん、待ってよー!」
「虎杖、お前食いすぎんなよ!」
「バニラと、期間限定のやつと、チョコ一つずつ。あとコーヒー」
行列の先で、伏黒が迷いのない手つきでスマホをかざし、会計を済ませた。
「あ、恵くん待って、私の分……!」
「いい。これくらい大した事ない」
「……ありがとう」
差し出されたのは、真っ白で濃厚そうなバニラのソフトクリーム。
がそれを受け取ると、伏黒は自分の分のコーヒーを手に取った。
「わあ、美味しい!……あ、恵くん、一口食どう?」
がソフトクリームを差し出すと、伏黒は少しだけ眉を下げて「……じゃあ、一口だけ」と顔を寄せた。
が持っているコーンに手を添えることもなく、そのまま身を屈めて、彼女の食べかけの山を少しだけ舐めとる。
「……ん。美味いな」
「でしょ? 悠二くん、野薔薇ちゃんも一口いる?」
がくるりと振り返り、こちらに笑顔を向けるが、虎杖の視線はそこから動かせなかった。
伏黒が口をつけた場所を再び彼女が追いかけるようにして口に含む。
(……間接、とか、そういうのアイツらはもう関係ねーんだよな)
胸の奥が焼けるように熱い。
そんな虎杖の心境を知ってか知らずか、釘崎が隣で「はいはい、ごちそうさま」と肩をすくめた。