第2章 プロローグ〜始まり〜
Sideトリト
りおん「んん…。」
クルミ「もちもち!」
イブリス「やっと起きたか〜。」
アルテミス「うふふ!」
りおん「え…?ええ!?」
起きて早々、サンタクロース姿のオレ達にビックリするりおん。
まあ、そうだよなぁ…まだ夏だし。いや、夏の終わりかけと言えば良いか。
マヨリ「流石に無理があったか。」
トリト「えっと…。」
りおん「…クスッ。あはは!」
それが、初めて見せた笑顔だった。
トリト「あ!笑った!良かったぁ…。」
りおん「あ、えっと…。」
マヨリ「良い。今は笑うところだ。」
りおん「あ、うん…。」
クルミ「もちもち!」(りおんの膝に飛び乗る)
りおん「あ…。」
マヨリ「…もう泣くな。いや、たまには泣いても良いか。だが、忘れるな。そなたらには、わらわ達がいる事を。」(りおんの頬を撫でる)
りおん「…うん。」
トリト「それじゃ、オレ達からのプレゼントね。」
そう言って、オレはりおんの頭にオレとお揃いのゴーグルをかける。
りおん「わあ!ありがとう!!!」
りおんはとびっきりの笑顔でオレ達に抱き着く。その事が嬉しくって、オレ達もりおんを抱きしめる。
この日以降、りおんはあまり泣かなくなった。
代わりに笑顔を見せたり、夜寝かしつけるのが大変なくらいに元気になった。
もちろん、ちゃんとご飯も食べて、お風呂にも入った。
あと、翌日以降は、りおんと一緒に楽しい事をした。
かき氷を作って食べたり、スイカ割りをしたり、近所の縁日とにも行った。
それから、りおんの妹…乃蒼のお見舞いにも行った。
乃蒼は身体が弱くて、今は病院に入院している。乃蒼はオレ達の事を快く受け入れてくれた。
あと、乃蒼とおんなじ病室の"歩"も戸惑いつつも、オレ達の事を受け入れてくれた。
…オレもマヨリも、りおんのパパとママの代わりにはなれない。だけどそれでも…りおんの事を幸せにしてあげたくて、りおんの笑顔を護りたいって思うんだ。
だから、これからもずっと…りおんの側にいるからね。