禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第12章 糖尿病の彼は彼女を甘やかしたい 【銀魂 坂田銀時】
「あ、はぁ……ん、あ……っ。だめ、神楽ちゃん、起きてきちゃう……っ」
「鍵、閉めてる。……でも、あんまり大きな声出すとバレるかもな……。だから、ほら。……ここ、噛んでろ」
銀時が自分の肩を差し出すと、いのりは漏れそうになる声を堪えるように、彼の着物越しに肩に噛みついた。
銀時の情熱は胸だけで済むはずもなかった。
はだけた着物の裾から手が入り、昼間から入りたくて仕方がなかった「ナカ」へと指が、そして熱り立つ彼自身が導かれる。
「あ……ん……んんっ!!」
「……っ、ん、あぁ……。……やっぱり、ここが一番落ち着くわ……」
連結した瞬間、銀時は幸せを噛みしめるように深く吐息をついた。
狭い風呂場に、肌がぶつかり合う密やかな水音と、押し殺した熱い吐息が充満する。
「ん、んんっ……あ、は……っ。……銀、さん……すき……っ」
「……俺もだ。……もう二度と、あんな紛らわしいガキ拾ってこねーから……。お前の熱(ここ)は、全部俺だけの……もんだ」
神楽が寝ている部屋を意識しながら、隠れ潜むような密事の背徳感と、独占欲を満たす熱。
銀時はいのりを壊すように強く抱き込み、深い愛着と共に、彼女の中に自身の存在を刻みつけていった。
あの日、赤子の騒動が解決してからの銀時の変わりようは、かぶき町中の噂になるほどだった。
「銀さん。さっきからいのりさんのこと見すぎじゃないですか? 仕事して下さいよ、仕事」
「あ? 見てねーよ。俺はただ、いのりの後ろにスタンドが立ってねーか警護してやってんだよ」
新八のツッコミもどこ吹く風。
銀時は万事屋のソファに座るいのりの隣をがっちりと陣取り、用もなくその髪を指で弄んだり、おやつを口に運んだり。
もはや隠す気などさらさらない甘い空気が、万事屋には流れていた。
だが、そんな穏やかな日常を切り裂くように、不穏な影が忍び寄る。
「……桂さんが、斬られた?」
新八の言葉に、銀時の目が鋭く細まった。
辻斬り、妖刀「紅桜」、そして消えた桂小太郎。
事態はただの刀探しでは済まない、きな臭い方向へと転がり始めていた。
「いいかいのり。お前は絶対にここを動くんじゃねーぞ。神楽、新八。こいつの側を離れるな。わかったな」