禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第12章 糖尿病の彼は彼女を甘やかしたい 【銀魂 坂田銀時】
「今はゆっくりお茶を飲みなさい。あの男が這いつくばって謝りに来るまで、私の手料理でも食べて、英気を養えばいいんですから。さあ、遠慮しないで食べて?」
「あ、お料理は……お気持ちだけで……っ」
いのりが慌てて手を振った、その時だった。
「おーい! いのり! 潔白だ! 俺の潔白は完全無欠に証明されたぞォォ!!」
表の門を蹴破らんばかりの勢いで、銀時が駆け込んできた。後ろには新八と神楽も続いている。
「……騒々しいわね。銀さん、ここをどこだと思ってるんですか?」
妙が般若のような笑顔で立ち上がり、襖を開ける。
そこにはボロボロになりながらも、必死な顔をした銀時が立っていた。
「お妙!どいてくれ! いのり、聞いてくれ! あれは橋田屋っていう大金持ちの跡取り騒動に巻き込まれただけで、俺の種じゃねーんだよ! 赤ん坊も無事に本物の親元に返してきたから!」
「本当ヨ!」
「そうですよいのりさん! 結局、銀さんはただの巻き込まれ事故だったんです!」
新八と神楽が必死に弁護する。
呆然とするいのりに、銀時はさらに一歩踏み出し、必死に言葉を繋いだ。
「ほら見ろ! 正真正銘、俺の隠し子じゃねぇ! お前がいないと万事屋の空気が死んだ魚の目みたいに濁るんだよ! だから……さっさと帰ってこい!」
銀時がいのりの手を取ろうとした瞬間、シュッ、と妙の薙刀の先が銀時の喉元に突きつけられた。
「……銀さん。一つだけ、釘を刺しておきますね」
「ひっ!? お、お妙、目が笑ってないんだけど!」
「今度、この子をこんなに悲しい顔にさせたら……隠し子どころか、あなたの存在そのものをこの世から消してあげますから。いいですね?」
「は、はいィィィ! 肝に銘じます!」