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禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー

第12章 糖尿病の彼は彼女を甘やかしたい 【銀魂 坂田銀時】


「っ……!? ちょ、ちょっと待って……っ!?」

「うわあああああ!? お前、何してんだァァァ!!」


銀時が椅子から転げ落ちんばかりに絶叫した。
いのりの豊かな胸に顔を埋め、着物の上から必死に「何か」を求めて吸い付く赤子。


「あわわ、ダメですよ……私、出ないから……っ!」


顔を真っ赤にして赤子を引き剥がそうとするいのりだったが、銀時の脳内では既に「別の光景」が超高速で再生されていた。
それは自分が彼女の胸を揉みしだき、口に含んだ時の、あの甘い喘ぎ声と質感——。


(待て待て待て。今俺、自分の隠し子(仮)に最大級の嫉妬してる!? 違う、そうじゃなくて……あの位置、あの角度、完全に俺の……俺のポジション……ッ!!)


銀時は顔を真っ赤にし、股間の「洞爺湖」が不穏な動きを見せるのを必死で抑え込んだ。
 

「……ほら、何ボサッとしてんだい。これ飲ませな」


お登勢が呆れた顔で、人肌に温めた哺乳瓶を差し出す。
いのりは慌てて赤子を抱き直し、座り直してミルクを飲ませ始めた。


「……。…………」

静かになった店内で、チュパチュパとミルクを吸う音だけが響く。
腕の中の小さな命を見つめ、慈しむように微笑むいのりの横顔。その姿はあまりにも聖母のように美しく、そして……。


(……あー、ダメだ。あいつが俺の子に授乳してる姿、破壊力ありすぎて直視できねぇ……)

「……銀さん? さっきから顔、真っ赤ですよ。やっぱり体調悪いんですか?」

「……。……あー、うるせー! なんでもねーよ! ちょっと店の中が暑すぎるだけだコノヤロー!!」


銀時は逃げるように視線を逸らした。
潔白を証明しなきゃならないはずなのに、目の前の「幸せな親子」のような光景に、銀時自身が一番、複雑すぎる煩悩に焼き尽くされていた。



「……もういい! どいつもこいつも勝手なこと言いやがって! 銀さんは潔白だわ!!」



その後も散々皆んなになんやかんや言われ、いたたまれなくなった銀時は、逃げるように赤子を抱え上げると、スナックお登勢を飛び出していった。



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