• テキストサイズ

禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー

第12章 糖尿病の彼は彼女を甘やかしたい 【銀魂 坂田銀時】


「……えっ、あ、あの……どなたですか?」

「誰でもいいでしょ。……あんたが、最近銀さんの家に居着いてるっていう泥棒猫ね。お登勢さんから聞いたわよ。素朴なフリして、銀さんの布団にまで潜り込むなんて……いい度胸じゃない」

さっちゃんは鋭い視線をいのりに向けた。

「銀さんの『雌犬』の座は、この私だけのものなのよ。新入りのあんたに、格の違いを教えてあげようかしら?」
「え、あの、雌犬……!? 何か誤解が……!」

平和だった万事屋の朝に、新たな嵐の予感が漂い始めていた。

「ちょっと……何するんですか!?」

「問答無用! 銀さんの隣にふさわしいのがどちらか、その身体に刻んであげるわ!」

さっちゃんの動きは素早かった。
くの一としての技術を完全に無駄遣いし、彼女は縄で、いのりの着物の上からこれでもかというほど肉感を強調するように縛り上げた。
胸元が極端に押し上げられ、強調される。
さらにさっちゃんは「ああっ、ついでに私も!」と叫びながら、自分自身も複雑な亀甲縛りにして床に転がった。

「はぁ、はぁ……さあ、銀さんが帰ってきた時に、どっちがより淫靡で魅力的か勝負よ……!」

「そんな勝負したくありません……! あの、解いてください……」

戸惑ういのりだったが、不意に、締め付けられる縄の感触と自由のきかない四肢が、あの忌まわしい記憶を呼び覚ました。

後ろ手に縛られ、直哉に冷たく見下ろされながら蹂躙された、あの禪院の奥座敷。

「……あ……っ、やめ、て……」

呼吸が浅くなり、視界が滲む。
身体の震えが止まらない。
自由になったはずの世界で、また「縄」に縛られている恐怖。いのりの瞳から涙が溢れる。



/ 340ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp